心理士カウンセラーのブログ

Psychological counselor Weblog

【アスペルガー症候群の特性と、その活かし方】

2023.01.27

いよいよ入試のシーズンとなってきました。

中高大それぞれの受験生の皆さんは

志望校に向けて

日々、勉強を頑張っていることと思います。

子ども自身、

ずっと入りたいと思っている

高校がある場合は、

その志望校に合格することが

最善でしょう。

しかし、特性がある子どもは

特にアスペルガー気質の子どもの

高校選びは注意が必要です。

そして、その高校で

どんな学校生活を送るかで

その先の人生が大きく変わることがあります。

では、アスペルガー症候群の子どもは

どんなことに気を付けて

高校を選び、

どんな学校生活を送れば良いのでしょうか。



【アスペルガー症候群の特徴って何?】


アスペルガー症候群は

自閉症スペクトラム(自閉スペクトラム症)

の一種です。

自閉症スペクトラムを英語表記すると

Autism Spectrum Disordar

となり、その頭文字をとって

ASDと表記する場合があります。

アスペルガー症候群の特徴は

自閉症スペクトラムの特徴に似ていて

コミュニケーションの障害

想像力の障害

社会性の障害

となります。

では、上記の特徴は

具体的にどういったことにつながるのかを

みていきましょう。


【アスペルガーの子どもの具体的な課題】

コミュニケーションの障害を簡単にいうと

「うまく話が噛み合わない」

ということになります。

例えば、

お友だちがAかBかを聞いているのに

僕は「C」と答える感じです。

もしくは、全然違った角度から

「あ」と答えるとか。。。

そして、双方とも話が噛み合わないと感じ

話がこじれるのです。

また、想像力の障害が強い子は

お友だちの気持ちが想像できないので

普通に考えれば

「絶対にお友だちは怒るよね」

という言動を敢えてとってしまうのです。

しかし、本人は

「お友だちを傷つけた」

という事実に全く気付いていないことも

多々あります。

では、そういった子はどんな学校で

どういった学校生活を送れば

その先の人生の転換期となるのでしょうか。



【アスペルガー症候群の子に適した高校とは】

まず、進学先において

絶対に欠かせない考え方が

発達障がいやアスペルガーに

理解がある学校、ということです。

自閉症スペクトラムやADHDなどの

特性がある子どもは

叱って改善されるものではないのです。

たまたまもって生まれたその子の特性です

その特性が悪い方向に進まないように

「環境調整」することが肝要です。

例えば、ADHDの子どもが

授業中に集中できないのであれば

怒るのではなく

集中できるような状況を作るのです。

この環境調整は

中学でいうと担任一人の力では

上手くいかないことが多いです。

そのため、学校全体としての

発達障がいやグレーゾーンの理解が

必要になるのです。

また、ASDの特性で

お友だちの気持ちに気付きにくい

ということがあるのであれば

そのことが原因で

傷つく子どもがいたり

本人がイジメにあったり

してしまうことがあります。

そのため先生が間に入り

緩衝材になった方が良い場合もあります。

普通の高校では

先生が生徒同士の間に入ることは

まずありません。

高校は、例え担任であっても

授業することがメインなので。

そのため先生が生徒の間に入り

お友だち関係のトラブルを未然に

防いでくれる高校が良いでしょう。

「そんな高校があるの?」

と思う人もいますが、

あります。



【ASDの子どもの特性を活かす】

アスペルガー症候群の子どもは

類いまれな能力を保持していることがあります。

そもため、できないことや

苦手なことは目をつむり

その類いまれなる才能を

学校として開花させるサポートをするのです。

あるASDの子は、

コミュニケーションが得意ではなく

中学時代に人間関係のもつれで

悩み、不登校気味となり

自己肯定感が低い状況で

松陰に入学してきました。

ASDの特性で、

回るものが好きなその子は

換気扇に目を付け、

お小遣いで換気扇を買うくらいまで

換気扇愛が深くなりました。

 

学校に簡易型のモバイル換気扇

を持ってきて

私達に紹介もしてくれました。

その後、その子はどうしたのか。

換気扇を設置する仕事につかせようと思い、

猪熊先生のもとで電気についての学習も深め

国家資格である

電気工事士 2種の資格を取得し

 卒業後、無事、換気扇工事(空調工事)

の仕事に就けたました。

また、あるASDの子どもは

電車好きでずっと眺めていることが

できるくらいです。

しかし、電車の運転士として

多くの人の命を預かる存在には

向きません。

そこで、電車の外側を洗浄整備する

JRの取引先の会社に就職しました。

【自己肯定感を上げる】

アスペルガー症候群の子どもは

得意なことがある一方、

苦手なことは

極端に苦手だったりします。

そして、その苦手が原因で

自己肯定感が下がってしまうのです。

そのため、

アスペルガー症候群を抱える子どもは

好きなことにチャレンジでき

類い稀な才能を開花させ

自己肯定感を育てる高校に

進学すべきなのです。

子どもによっては

高校での教育が

最後の教育機関になるケースもあります。

もし、最後の教育機関になるのであれば

最大限に子どもの可能性を

育てたいですよね。

そんな高校を探してみてくださいね。

【アスペルガー気質の子どもの才能を伸ばす高校】

松陰高等学校 高松校・丸亀校では

アスペルガー気質の子ども

安心して過ごすことができ、

かつスモールステップで自己肯定感を

育てることできるよう

学校全体としてサポートをしています。

どのような居場所なのか気になる方は

是非一度、松陰高等学校 高松校・丸亀校を

見学してみてくださいね。

 どんな子どもでも我々大人でも

ひとり一人違う

さまざまな特性があります。

その特性は

子どもを苦しめるだけではなく

使い方を変えれば

大きな武器になるのです。

では。。。


松陰高等学校 高松校・丸亀校

☎087-813-3781

info@kagawa-mirai.jp

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