心理士カウンセラーのブログ

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【今ならまだ間に合う、大人になってから分かる、発達障がいの怖さ】

2022.02.14

あちこちで

発達障がいは「個性」の一つ

というお話が出ていると思います。

発達障がいは“個性”なので

良い悪いではなく

学校や社会で

その個性を受け入れていきましょう、

というものです。

その考え方自体は非常に素晴らしいです。

しかし、猫も杓子も“個性”だけで

捉え過ぎてしまい

「トレーニング」をおざなりにしたり

本人が自身の制御方法を

身に付けないままで社会に出たりしてしまうと

大人になってから

取り返しの付かないことがあるのです。

それは、一体どういうことなのでしょうか。




【社会に出たら、どうなるのか?!】

発達障がいを抱える子どもでも

学齢期を過ぎると

いやが応でも「社会に出る」ことになります。

その社会は

普通の会社員かもしれません。

それとも障害者雇用枠での

会社員となるかもしれません。

障がいが“強め”の方であれば

就労移行支援や就労継続支援のA型やB型が

選択肢にあがるかもしれません。


社会に出て

給与を受け取る以上

その給与分以上の「仕事」を

する必要があります。

終身雇用が当たり前ではない今の時代、

社会的にも色々なことがあり

どの企業も“生き残り”に必死です。

障害者雇用枠でさえも

現実を見れば

賃金に見合う働きできないと

その会社での居場所がなくなります。

それが、グレーゾーンの子どもや

療育手帳がとれないレベルの子どもだと

ことさらに普通の会社員として

成果を上げる必要があるのです。


では、無事に就職したけれど

成果が上がらない場合は

一体どうなるのでしょうか。

当然、厳しい指導が入ります。

それは、パワハラではないけれど

“十分頑張っている本人からすると”

苦しいものでしょう。

また、例え厳しい指導が入らなくても

その会社に居辛い環境にはなるでしょう。




【大人になってからの発達障がいは…】

発達障がいは個性だということで

そのまま、

「何のケア」も

「特性と個性を磨かず」

「トレーニングもしていない」子どもは

自身の特性の活かし方も

制御方法も身に付けずに

社会で出てしまうことになります。

そして、会社で結果を出せずに

精神疾患を患う可能性も少なくないでしょう。

その精神疾患は

・うつ病
・躁鬱病
・双極性障害
・統合失調症
・対人恐怖症
・適応障害

など、さまざまです。

発達障がいの「二次障害」で

精神疾患を患ってしまった方は

発達障がいの二次障害ということが

医師にはなかなか理解されないまま

「病気」だけが進行してしまう

ということが多々あります。

それくらい、二次障害の元の疾患を

見定めるのは難しいのです。

そして、発達障がいの二次障害で

精神疾患を患ってしまった方は

病気が寛解するまで

非常に長い時間を要することがあります。

とある卒業生は

高校卒業後に就職しましたが、

20歳の夏にうつ病を患いました。

そして、入退院を繰り返した結果、

ようやく表に出れたのは

28歳です。

10年近くも

治療に時間を費やしてしまったのです。


とは言え、松陰高等学校では

一貫して“発達障がい”は個性の一つ

だという認識です。

しかし、その個性を

社会に適応できるよう

どうやって輝かせるか?

もしくは、高校在籍中に

生徒自身と保護者、学校が協力し

生徒自身で制御できるように

ならないといけません。

それができないと

社会に出た後

打ちのめされてしまい

10年単位の時間を

棒に振ってしまうことがあるのです。

ちなみに大人になってからの

うつ病
双極性障害
統合失調症

等の精神疾患は、再発することが

非常に高い病気です。

再発してしまうと

さらに10年単位で

治療に時間を費やすことがあります。

当然ですが、

その治療期間は何もできない可能性があります。

無理した結果の病気なので

くれぐれも治療中の無理は禁物なのです。




【社会に出る前に身に付けておくこと】

では、具体的に

発達障害を抱える子や

グレーゾーンの子どもは

社会に出るまでに

何をすれば

良いのでしょうか。

色々あります。

まずは、自身の特性について

しっかりと理解を深めることです。



そして、その特性を

どうやって社会に合わせるかという

ソーシャルスキルを身に付けるのです



あらかじめ社会に出ることを考慮して

学生時代にソーシャルスキルのトレーニング、

いわゆるSSTをおこなっておくのです。



さらには、メンタル面で

ダメージを受けてしまった後、

どのように行動するかで

そのダメージを軽減できるかが

変わります。

人によって、精神的な強さは異なります。

屈強なラガーマンでも

プロのアスリートでも

社会に出て数年した後、

精神疾患を患ってしまうことが少なくない時代です。

そのため、今の時代、

誰でも精神疾患になる可能性があると考えて

行動しておく必要があるでしょう。


さらには、発達障がいを抱える子どもは

自分では色々発言しますが

非常に打たれ弱い、

ということがあります。


社会は学生時代のように

誰もケアしてくれません。

もしかしたら誰も相談にのって

くれないかもしれません。


そのため子どもが大人なり

独り立ちした後も

働き続けられるような

トレーニングやメンタルケア技術が

必要なのです。


松陰高校 高松校・丸亀校では、

発達障がいを抱える子どもが

社会に出てからも

活躍し続けられるような

ソーシャルスキル・トレーニングや

メンタルケア技術を

入学後からおこなっています。

さらには、卒業後も

気軽に相談できる体制を

構築しています。

ご興味がある方は

是非、一度、相談に来てくださいね。


入学するしないは関係なく

いつでも相談に乗りますよ。

では。。。


松陰高等学校 高松・丸亀校
スタッフ・職員一同


★☆★☆★☆★☆★☆★☆

HSCや起立性調節障害、
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査についてのご質問は、
松陰高等学校 高松・丸亀校まで
お願い致します。

087-813-3781

ご希望であれば
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査から
その子に即した
勉強方法などを
アドバイスをさせて頂きます。

グレーゾーンの子どもを抱える親御さん、
発達障害児を育てている親御さん、
特別支援に関わる学校の先生、
放課後等デイサービスの指導員さん、

是非、お気軽にお問い合わせください。

087-813-3781

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