心理士カウンセラーのブログ

Psychological counselor Weblog

【学習障害の子が通える通信制高校】

2020.11.16

近年、香川県内だけでなく

全国的に発達障害がある

中高生、学習障害がある子ども、

グレーゾーンかもしれない

中高生の進路選択に

「通信制高校」を選ぶ方が

増加傾向にあります。

それらの「個性」を持つ子ども達と数多く

接してきた専門家として

通信制高校を選ぶ際のポイントを

発信していきたいと思います。

《高等学校の種類とは…》

ここで、まずは高校の種類を

整理しておきましょう。

高校というのは

高等学校を省略した名称です。

ここでは、高校と

省略した形で話を進めていきます。

高校というのは

全部で3種類になります。

その3種類は

全日制高校

定時制高校

通信制高校

になります。

・高等専修学校

・高等専門学校

・中等教育学校

というのもありますが、

厳密にはこれらは

高等学校ではありません。

では、その3種類の高校は

どのような違いがあるのでしょうか。

《高校の単位を修得するための必要条件》

高校というものは

・全日制高校

・定時制高校

・通信制高校

の3種類というお話をしました。

その3種類の高校には

卒業要件というものがあります。

要は、卒業するのに

必要な条件というものです。

その必要な条件は

74単位の修得

合計で3年以上の在籍

特別活動30時間

です。

高校進学後、上記の3つの条件を

クリアした人が高卒資格取得となるのです。

そこで、

学習障害を抱える子どもや

発達障害を抱える子ども、

グレーゾーンの子どもにとって

とても大きな問題があります。

それは、単位修得の仕方なのです。

《通信制高校の単位修得の仕方》

通信制高校で単位を修得するには

レポート

テスト

スクーリング

というものが必須になります。

レポートというのは

いわゆる大学のような

文章をたくさん書くものではなく

問題集がプリントになっている

ようなものです。

テストは通常、年に2回あります。

そして、スクーリングというものもあり

別名で面接授業と呼ばれています。

通信制高校は、授業が全くないわけでは

ありません。

スクーリングという

先生が実施する集団授業を

何時間かは受けないといけないのです。

そのスクーリングという授業、

何時間あるのかというと

教科、科目によって変わります。

そのスクーリングですが、

発達障害がある子どもや

学習障害がある子ども、

グレーゾーンの子どもであれば

受け入れ先である高校が

どこまで「配慮」できるのかが

とても大きな問題になります。

スクーリングがうまくいかなかったから

せっかく進学した通信制高校を

辞めてしまった、

という話はよくあります。

特性がある子どもだからこそ

注意してください。

では、

発達障害がある子どもや

学習障害がある子ども、

グレーゾーンの子どもの

受け入れ先となる

通信制高校では

いったいどんなことに

気を付けるべきなのでしょうか。

《通信制高校のスクーリングでの懸念点》

スクーリングという対面授業は

通信制高校卒業する上で

必ずこなさなければならな課題です。

その時、注意すべき事項が3つあります。

1)授業の人数は何人くらいか

発達障害や学習障害を抱える子ども、

グレーゾーンの子どもにとって

授業時の人数が問題となるケースがあります。

子どもによって

許容できる人数は異なります。

スクーリング授業時の

人数まで配慮が可能な通信制高校なのか

を確認してみてくださいね。

2)スクーリングの日程について

多くの通信制高校では

スクーリングのスケジュールが

あらかじめ決まっております。

中学校を欠席がちだった子どもであれば

スクーリングの決められたスケジュールに従い、

ちゃんと高校に行けるのか

気になる子どももいるはずです。

万が一、決められたスクーリングの日を

休んでしまったらどうなるのか、、、

ちゃんと確認しておく必要はあるでしょう。

3)スクーリングの授業のレベルや難易度について

スクーリング授業は

先生が生徒の前に立って

実際に授業をすることです。

その授業はどういったものなのでしょうか。

当然、授業の教科や科目によって

異なると思います。

発達障害を抱える子どもや

学習障害の疑いがある子ども、

グレーゾーンの子どもでも

十分に対応できる授業の難易度かどうか

確認してみて下さい。

スクーリング授業は学校によって

異なりますが

数十時間は必要です。

その数十時間、

ただ座っているだけなのか

それと少しでも学びがある時間となるのか。

あらかじめ進学希望の

通信制高校に確認しておいてくださいね。

通信制高校へ「入学」することが目的なのではなく

卒業」することが目的なはずです。

通信制高校選びの際、

これらのことに気を付けて

特性がある子どもにとって

ベストな通信制高校を選んでくださいね。

ちなみに松陰高等学校 高松校・丸亀校では

上記の3項目については

柔軟な対応が可能です。

《最後に…》

松陰高等学校 高松校・丸亀校では

WISC-IV(ウィスク4)の検査結果を元に

お子さんにとっての

ベストな教育環境や指導方針を組み立てています。

どんな子どもでも

さまざまな特性があります。

その特性は

子どもを苦しめるだけではなく

使い方を変えれば

大きな武器になるのです。

WISC-IV(ウイスク4)検査をもっと活かしたい方は

いつでもお気軽にご連絡ください。

お待ちしております。

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