心理士カウンセラーのブログ

Psychological counselor Weblog

【感受性が高く、敏感すぎる子どもとの接し方(HSC)】

2023.05.16

新学期が始まり

ゴールデンウィークも終わり

少しずつ学校に慣れてきたところで

本来の子どもの特性が見えることがあります。

その特性の中で、

本人がとても苦しむものの一つが

最近相談が多い

HSC「敏感すぎる子」

になります。


今回は

最近、とても増えている

「敏感すぎる子(HSC)」について

そして、そんな子どもとの

接し方についてご説明いたします。



《人の感じ方は十人十色》

日本語で「敏感すぎる子」

と翻訳される

Highly Sensitive Child

(ハイリー・センシティブ・チャイルド)は

エレイン・アーロン博士が提唱した概念です。

概念、すなわち考え方なので

「敏感すぎる子」というのは

病気ではないのです。

そんな子どもと接している

周囲の人は

なぜ、「そんなことが気になるの?」

と不思議に思うこともあるかもしれません。

しかし、人の考え方や感じ方は

人それぞれです。

例えば、誕生日のその日、

盛大に誕生日会を開催してもらい

「幸せ絶頂だ」と感じる人もいれば

「あまり目立ちたくない」

「そっと祝って欲しい」

と感じる人もいます。


このように人の感じ方・考え方は

人それぞれなのです。

《Highly Sensitive Child の性質と対応》

では、「敏感すぎる子」

Highly Sensitive Child は

どのような特性があり、

どう接するべきなのでしょうか。

「敏感すぎる子」は高い感受性を持っています。

そのため普通の人であれば

何も感じないような「刺激」であったとしても

その「刺激」がものすごい「苦痛」に

感じることがあるのです。

例えば、その「刺激」とは





におい

空気 

などです。

そのため、もし何か苦痛を感じることがあれば

それは、決して「我慢せず」

①苦痛の原因を把握

②苦痛の原因を取り除く

③心身ともにリラックスする

ことを実践してみてください。

また、「敏感すぎる子」は

感情がとても強く

場合によっては感情が「伝染」することもあります。

例えば、学校のクラスにおいて

隣りの席に座っている子が

先生に怒られているのに

なんか自分自身が怒られているような気がして

その怒られている子ども以上に

深く落ち込んでしまう。

ということがあるのです。

そんな時は

少しでも早く

そのストレスから開放してあげる必要があります。

学校での授業中だと

なかなか難しかったりするのですが、

“タイムアウト”といって

一旦その場を離れたり

思考と感情を切り分けたり

することが大切になります。




《敏感すぎる子のストレス耐性》

「敏感すぎる子」は

自身のストレスにも敏感だったりします。

そのため少しでのストレスでも

疲れ切ってしまうことがあります。

頑張りすぎてしまうと

その後、回復まで

たくさん時間がかかってしまうこともあります。

全ての人に対してもいえますが

ストレスはたまる前に

少しずつ発散していくことが肝要です。

新学期、新年度は

さまざまなことに対して

新鮮だったり

興味が沸いたりして

多少心身が疲れても

ワクワクが勝ったりします。

その新鮮味が消えつつあり

日常に戻った時、

ふと環境の変化や

過刺激な状況に気が付くのです。

そして、その結果として

疲労困ぱいしてしまうのです。


《敏感すぎる子に頑張りすぎは「毒」》


「敏感すぎる子」にとって

頑張りすぎは、本当に「毒」と

言うことをまず忘れないでください。

真面目な子どもほど

もっともっと頑張らないといけない…

という価値観に囚われてしまいます。

しかし、その結果として

回復まですごく時間がかかるほど

疲労困ぱいしてしまうのであれば

それは、本末転倒です。

保護者や教師、周囲の人が気付き、

適宜休ませる、

ストレス発散させる、

ということがとても大事です。

そして、自分の考えや思いを

いつでも気軽に話せる誰かに

どんどん話していくと良いでしょう。

もし、気軽に相談できる人、

なんでも話せる人がいない場合は

松陰高等学校 高松校・丸亀校に

ご相談くださいね。

松陰高等学校の先生は

生徒皆さんのカウンセラーでもあります。

なんでも親身になって

相談に乗りますよ。

また、松陰高等学校は、保護者の皆さまに対しても

寄り添ったアドバイスをしています。

いつでも何でも気軽に松陰高等学校まで

ご相談ください。

松陰高等学校 高松校・丸亀校では

子どもの居場所作りだけでなく

保護者の居場所になるよう

いつでも相談に乗れる体制を作っています。

誰に何を相談して良いのか

なかなか分かりにくいこの時代。

子どものことだけでなく

さまざまなことをご相談ください。

また、松陰高等学校がどのような居場所なのか気になる方は

是非一度、松陰高等学校 高松校・丸亀校を

見学してみてくださいね。


松陰高等学校 高松校・丸亀校

☎087-813-3781

info@kagawa-mirai.jp

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