心理士カウンセラーのブログ

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【WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査をとるべきか?】

2022.05.02

令和4年度に入り、

早くも1ヶ月がすぎました。

新入生の子ども達は

学校に慣れてきましたね。

進級した在校生も

個々に立てた目標に邁進しています。

さて、2022年2月10日に

待望となるWISC-Ⅴ(ウィスク5)検査が

発売されました。

ウェクスラー式の検査として

約11年振りの改訂です。

前回のWISC4検査の発売は

2011年1月です。

2011年、けっこう昔のような気がします。

2011年に何があったか

覚えていますか。

そうです。

東日本大震災です。

日本中が大変だった

あの時です。

その頃からを考える

色々なことが大きく変わったのではないでしょうか。

こんな質問をいただきました。

「WISC4検査は受けたのですが、

WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査も

子どもに受けさせた方が良いのかでしょうか。」

今回は、この件について

ご説明いたします。

【WISC4検査は少し古いかも…】

先ほどお伝えしたように

WISC4検査の発売日は2011年なんです。

平成23年です。

iPhoneで考えると

iPhone4の発売日がだいたい2011年なんです。

iPhone4って

いくつ前のモデルなんだろうかって

感じはしませんか。

理解という「一般常識」を問う

課題に関しても

古さが表れています。

【WISC5検査はとった方が良いのか?】

さて、早速、本題です。

「WISC4検査は受けたのですが、

WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査も

子どもに受けさせた方が良いのかでしょうか。」

というご質問ですが、

結論は、WISC4検査をとって

1年以上過ぎているのであれば

WISC5検査をとった方が良い

です。

その理由は、前出の通り

WISC4検査は少し古いです。

iPhone4だって、

今、使っている人はあまりいないと思います。

そういうと

「スマホと知能って全然違いますよね?」

という意見が聞こえてきます。

しかし、そのiPhoneを制御し、

使用するのは「誰」でしょうか。

そうです。

「人」です。

機械は人間が使いこなすのです。

機械がアップデートするのであれば

人間は、その機械以上にアップデートしないと

機械を使いこなすことはできません。

そして、その人間の中身を表す指標が

「知能」になるのです。

【知能を伸ばすために…】

知能は伸ばした方が良いです。

知能が高ければ

「やれることが増える」

のです。

例えば、

「ネイティブレベルで

英語を使いこなせたらいいな」

なんて

思ったことはありませんか?

英語の歌を聞いて

すぐにその英語の歌詞が分かるとか

海外のゲームにおいて

翻訳なしにそのゲームの意味や

操作方法を理解することができるなど

Google翻訳やDeepLはいくら発展したとしても

まだまだ使用には面倒臭さが残ります。

それは、知能に関しても同じなのです。

知能が上がれば

その子の出来ることが増えるのです。

出来ることが増えれば

その子の未来の選択肢が増えるのです。

【WISC4検査とWISC5検査の違いとは…】

では、WISC4検査とWISC5検査の違いは

どういったものがあるのでしょうか。

WISC4検査の指標は4つです。

その4つの指標とは

・言語理解指標(VCI)

・知覚推理指標(PRI)

・ワーキングメモリ指標(WMI)

・処理速度指標(PSI)

になります。

では、WISC5検査では

どうなるのでしょうか。

WISC5検査では、指標が5つに増えます。

その5つの指標とは

言語理解指標(VCI)

視空間指標(VSI)

流動性推理指標(FRI)

ワーキングメモリ指標(WMI)

処理速度指標(PSI)

になるのです。

WISC4検査にあった

知覚推理指標(PRI)は

WISC5検査には引き継がれません。

しかし、完全にその要素が

なくなったわけではないのです。

WISC4検査検査にある

知覚推理指標(PRI)は

・視空間指標(VSI)

・流動性推理指標(FRI)

とに分かれるのです。

WISC4検査の知覚推理指標(PRI)の

下位検査は基本検査が

・積木模様

・絵の概念

・行列推理

です。

この下位検査を考えた場合、

「積木模様」という下位検査と

「絵の概念」や「行列推理」といった下位検査は

少し毛並みが違うような気がします。

この辺は、実際にWISC4検査を

実施している検査官しか分からないものになりますが。。。

【WISC4検査にあったWISC5検査にない下位検査とは…】

このようにWISC4検査を

さらに詳しくしていっったものが

WISC5検査だといえるでしょう。

ちなみにWISC4検査にあった下位検査で

WISC5検査で引き継がれていない検査は

2つあります。

その2つの検査とは

・語の推理

・絵の完成

になります。

「語の推理」は言語理解指標(VCI)の

補助検査になります。

「絵の完成」は知覚推理指標(PRI)の

補助検査になります。

一方、WISC5検査になって

新しく増えた下位検査があります。

その増えた下位検査とは

パズル

バランス

絵のスパン

です。

「パズル」は視空間指標(VSI)になります。

「バランス」は流動性推理指標(FRI)、

「絵のスパン」はワーキングメモリ指標(WMI)です。

そのためWISC4検査の下位検査の数は

15なのに対し

WISC5検査の下位検査の数は

16と1つ、下位検査の数が増えているのです。

では、新しく増えた3つの下位検査

・パズル

・バランス

・絵のスパン

はどのような検査なのでしょうか。

ここに関しては

少し長くなってしまうので

また、別の機会に書いていきましょう。

お待ちください。

松陰高校 高松校・丸亀校では

WISC5検査についての質問も受け付けています。

興味がある方は

是非、一度、見学にいらしてくださいね。

入学するしないは、関係ありません。

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松陰高等学校 高松・丸亀校まで

お願い致します。

087-813-3781

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その子に即した学校生活や学習方法の

アドバイスをさせて頂きます。

グレーゾーンの子どもを抱える親御さん、

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それでは、また。。。

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