心理士カウンセラーのブログ

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グレーゾーン、発達障がいがある我が子へ 声かけ時の心の持ち方

2022.03.14

こんなご質問をよくいただきます。

我が子がグレーゾーンの可能性がある、

または、発達障がいの診断が出ている、

だけど、どうやって子どもに接すれば良いのか

分からない。。。

子どもの出来ないことが多すぎて

子どもの未来が心配になってしまう。

その未来が心配で

何もできない我が子に

イライラしてしまう。。。

どうしたら良いのでしょうか。

という質問です。

今回は、この質問にお応えいたします。

【怒ってダメなら怒らない?】

さて、「子どもに対して

言いたいことがいっぱいある!」

という方は非常に多いです。

子どもの気になることが

多すぎるという方も

たくさんいます。

その際、その「言いたいこと」を「怒り」で表現していませんか?

例えば、「早くしなさい!」「もう、時間よ!」とか

「いい加減、◯◯しなさい!」などです。

優秀な方であればすでにお気付きだと思います。

「怒って、ものごとは変わってますか?」

怒ることによって

「子どもが変わる」

のでればいくらでも怒ればいいでしょう。

しかし、怒った結果、

その時は嫌々、子どもが動いたがすぐに何もしなくなった

子どもとの関係性が悪くなった

家庭の雰囲気が悪くなった

子どもが「チッ」と舌打ちをした

子どもが「ウゼェ」と言って、自室にこもってしまった

ということがあるのであれば

怒った結果、事態は悪い方に向かってますよね。

もしかしたら、むしろ

子どもに何も言わなかった方が

良かったかもしれない、

とさえ、思う人がいるかもしれません。

【親御さんは教育のプロではありません】

子どもが学校で問題を起こした時、

「親のしつけ」のせいだと

親御さんを糾弾する先生も稀にいます。

では、その親御さんは

「しつけのプロ」

なのでしょうか。

もう、何百人、何千人も子どもを

育て、そしてしつけたプロなのでしょうか。

初めての子ども(長男、長女)という方、

お兄ちゃん、お姉ちゃんが1人とか2人とか

それくらいのご家庭が

ほとんどだと思います。

さらに、子どもの特性や性格は

子どもによって

全く異なります。

そう考えると

子育てやしつけも

全く初めてのこと、もしくは

初めてに近いこと

となる可能性はあるはずです。

初めてや初めてに近いことであれば

間違いやミスは起こって当然ですし、

みんなできているから

「私もできる」

というのは、おかしいと思います。

むしろ、初めてのことで

「できなくて当然!」

くらいで良いのです。

子育ても同じです。

親は「完璧」である必要はありません。

親も“親業”をしながら

“親一年生”から成長していくのです。

仕事でもそうでしょう。

みんな最初は一年生です。

【子どもへの具体的な声掛けとは…】

とは言っても

子どもとの毎日のこと。

子どもの気になる行動を

全く「野放し」のするのは

気が引けるでしょう。

ここで、子どもへの

具体的な声掛けをご紹介しましょう。

例えば、子どもが朝なかなか起きないとき、

子どもにどんな声がけをしますか?

「早く起きなさい!」

「いつまで寝てるの!」

と言っている方、いませんか。

子どもからすれば

朝イチ怒られている

環境からスタートする訳です。

それをこう変えてみてはいかがでしょうか?

「今日はめちゃくちゃ良い天気だよ!」

「今日は気持ちが良い朝だよ!」

「窓開けて天気見てごらん!」

「寝る前に予想した天気は当たってるかな?」

なんていう声がけと一緒に

カーテンを開ける。

後者の方が

なにか良いことが起きそうな気がしませんか。

また、別の例を出しましょう。

例えば、子どもがゲームを

なかなかやめないということについて

多くの親御さんが

「いつまでゲームやってるの!」

「いい加減にしなさい!」

と声がけをしていませんか?

それを

「上手いね!でもあと1プレイやったら終わりにしない?」

「ゲームの約束って、何だっけ?」

というような声がけに変えるのです。

ただひとつ注意点があります。

【返報性の法則(返報性の原理)を知る】

返報性の法則というものを

ご存知でしょうか。

この返報性の法則を実践

出来るか出来ないかは

ここでは問題ではありません。

スタートラインとして

“返報性を知る”ことこそが

大切なのです。

自分が相手にぶつけた感情は

相手も同じ感情を抱きます

返報性の法則とは大きく分けて

好意の返報性

敵意の返報性

譲歩の返報性

自己開示の返報性

などがあります。

人は何らかの「好意」を受けとると

お礼やお返しをしたくなる心理が働きます。

よくお土産を買ってきてくれる人に

自分もお土産を渡す

Instagramなどで「いいね」をくれる人に

こちらも「いいね」したくなる

など、いずれも好意の返報性の

具体例と言えます。

それは子育てでも同じで

子どもに「怒り」をぶつけると

子どもも「怒り」で返してくるのです。

今後は本ブログにて定期的に

参考となる活きた声がけを

記していこうと思います。

ただし、注意して欲しいのは

子どもが聞きたいのは保護者の

「相手(保護者)の素直な思い」でもあります。

感受性の強い子は

ウソの感情を見抜きます。

そういう人は、優しいだけの言い換え

うまく言い換えるだけ

というだけに特化した

着飾った言葉を

子どもに見抜かれてしまいます。

つまり、発達障がいの子どもに対する

「言い換え」も大切ですが

即実践は難しい・・・

そう感じるかもしれません。

その時々で保護者の心に沸いた

愛情発の言葉を

スッと選択できるように

保護者の心構えが

本質的に大切だと思います。

松陰高等学校 高松校・丸亀校では

子どもへの色々な声がけ方法を

親御さんにアドバイスしています。

ご興味がある方は

是非、一度、相談に来てくださいね。

入学するしないは関係なく

いつでも相談に乗りますよ。

では。。。

松陰高等学校 高松・丸亀校

スタッフ・職員一同

★☆★☆★☆★☆★☆★☆

HSCや起立性調節障害、

WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査についてのご質問は、

松陰高等学校 高松・丸亀校まで

お願い致します。

087-813-3781

ご希望であれば

WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査から

その子に即した

勉強方法などを

アドバイスをさせて頂きます。

グレーゾーンの子どもを抱える親御さん、

発達障がい児を育てている親御さん、

特別支援に関わる学校の先生、

放課後等デイサービスの指導員さん、

是非、お気軽にお問い合わせください。

087-813-3781

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